前回記事の続きです。


PENTAX *ist dlを,ジャンクカメラと同列に扱うのは、少々気の毒ではありますが、確かに、経年による劣化は否みようがありません。と言っても、気になるほどの故障も不具合も、特にはないのです。敢えて言うならば、内蔵キャパシタ電池の劣化によるものでしょうか、本体電池(単3タイプのeneloop充電池を使っています)を交換する際に、必ず日時設定が初期化されてしまいます。それが2005年1月1日になるところがご愛敬です(笑)。


そこを除いては、決してジャンク(がらくた、廃品)と呼ぶにはふさわしくない愛機と言わなければなりません。もちろん、購入時点かられっきとした「中古」でしたから、その点は疑いの余地がありません。


それを承知の上での感想を述べれば、発売時から、軽量・コンパクト・廉価をウリにしたエントリー機でしたが、そのことは決してこのカメラの値打ちを下げるものではなく、特に今回のように軽量コンパクトな35mmレンズをつければ、グリップの握り良さとも相まって、軽快かつ心地よい撮影散歩が楽しめます。


それはそれとして、肝心の写り具合はいかがでしょう?


ひきつづき、後楽園のスケッチ写真をお届けします。


これまでも、何度かご紹介した景色ですが、なかなか風情がございます。(最近では 先達に導かれ、の巻先達に導かれ(その2)、の巻 参照)


正面のこんもりとした丘は唯心山です。



正面奥に茶店が見えます。



松や石灯籠を配した曲水。


焦げた焼き芝が、心なしか緑がかってきているようです。





正面は.藩主の居間だった延養亭(えんようてい)。





突き当たりは寒翠細響軒(かんすいさいきょうけん)。




沢の池をぐるりと眺望できる美しく小さな建物で、 戦災を免れた建物の一つで、昭和9年(1934年)の水害後に復旧されました。


沢の池のたたずまい。





下の建物は観騎亭。





過去記事の一部を再掲します。


先達に導かれ、の巻:ナードサークの四季 vol.2:SSブログ (ss-blog.jp)



少し歩いて丹頂鶴の飼われているあたりを通り過ぎ、馬場とその側にある観騎亭を見学。



後楽園HPにはこうあります。



馬場のほぼ中央に位置する観騎亭。観騎亭は、昭和9年の水害で被害を受け、改修されましたが、戦災には遭っていません。馬場側の窓を開ければ騎馬武者がちょうど良い位置に見え、庭側の窓からは松林に見え隠れする沢の池や庭の様子がかいま見えます。



いつもは板戸で覆われている,という印象があるこの建物。この日は白い障子があらわれています。そのわけは?実は私たちが、園内を一巡見学し、芝生広場で昼食のお弁当をとった後、再びこの観騎亭まで戻って、ひとときの交流会を開くために、予約してお借りしているため、雨戸が開けてあるのです。



今回は、雨戸が閉まっていました。


今日はこれにて。