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E3桁、の巻 [カメラ三昧]

   意味不明のタイトルです。
もう少し丁寧にいうと、フォーサーズ規格にのっとって、OLYMPUS社が製造・販売していたレンズ交換式一眼レフデジタルカメラの型番にEの後に三桁の数字がつくシリーズのことで、小型・コンパクトを売りにした、比較的廉価なカメラのことです。今では、このフォーサーズシステム自体が歴史の舞台を去り、マイクロフォーサーズに取って代わられています。


フォーサーズ(英語表記)Four Thirds
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「フォーサーズ」の解説

イーストマン・コダックとオリンパスが提唱したデジタル一眼レフカメラ専用の規格。フォーサーズは撮像素子(→イメージセンサ)の大きさを表し,4/3型(17.3mm×13mm)。フォーサーズシステムは,フランジバック(撮像素子からレンズマウントまでの長さ)が 38.67mm,撮像素子の記録対角長が 21.63mm。レンズの焦点距離は 35ミリ判換算で 2倍に相当する。1号機は,2003年のオリンパスE-1。オープン規格なのが特徴で,賛同メーカーはコダックとオリンパス以外にも,富士フイルム,三洋電機,シグマ,パナソニック,ライカカメラなど。当初はオリンパス製品のみで,シグマから交換レンズが発売されるだけだったが,2006年にパナソニックとライカもデジタル一眼レフを発売した。2008年には撮像素子の大きさはそのままに,フランジバックを 20mm短縮し,マウント外径を 6mm縮小,マウント電気接点を 11点に追加したマイクロフォーサーズシステムが登場,パナソニックとオリンパスから発売され,ミラーレス一眼ブームになった。今日ではマイクロフォーサーズが主流になっている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


フィルムカメラ時代からPENTAX機を主につかってきた私が、お試しでOLYMPUS機に手を染めた事情はブログを始めたばかりの頃のこの記事に、あらましを書きました。


マクロレンズは楽しいな(2013-08-28)


私は、そのコンパクトさから中古でE410を買い、E420にグレードアップして、アダプターを介してPENTAXレンズを装着したりして楽しんでいました。

オリンパス機(フォーサーズ、マイクロフォーサーズ)は、35mmフィルムサイズ換算で、焦点距離が2倍になるので、望遠撮影にもマクロ撮影にも有利です。さらに、超音波によるゴミ除去の優秀さにも惹かれて、ユーザーになったのですが、いかんせんMFで使うには、ファインダーが小さすぎてピントが合わせにくい上に、フォーカシングスクリーンの仕様でピントの山がつかみにくいという致命的難点があります。

ライブビューを常用しにくい理由は前述のとおりです。かといってAFレンズを調達しようと思うと、純正ZUIKOレンズは商品展開が少ない上にかなり値が張ります。サードパーティ製のレンズがほとんどないのもネックです。その小ささかわいらしさから人気のミラーレス「PEN」シリーズも、事情は同様です。


同じE三桁シリーズの内、E-510,E-520は、このE-410、E-420、そしてその後継のE-620に軽量コンパクトさでは敵わないものの、無骨ともいえるグリップ形状が、かえって扱いやすく、お散歩カメラとしては好ましく思えたカメラでした。


移り気な私は、その撮影性能や防塵防滴・堅牢性などの機能において抜きん出たE-3(1桁機=フラッグシップ機)を中古購入したせいもあり、3桁機の使用頻度は減り、軽量・コンパクトへの志向は、次第にマイクロフォーサーズ機に担わせるようになった経緯があります。


それと相前後して、鳥撮影にはPENTAX機+AFBORGを使う機会が増えたこともあり、とにかく重いE-3(そして、その廉価版であるE-30=2桁機)の出番は減りました。そんな事情は、何度か書きました。


ムナグロに遭う、の巻(2021-04-24)


「古い資産の活用」といえば聞こえがよいですが、タイミングのよい切り替え、更新ができないまま、ガラクタを持て余している状況は、何度も話題にしてきました。

カメラ業界ではマイナーな、しかも鳥撮りの分野では不適格とさえみなされるPENTAXを常用している私は、離脱のきっかけを失したまま今日に至っています。というより、AFボーグという選択肢の故に、むしろ満足して踏みとどまり続けるでしょう(健気!)

が、一時の気の迷いから手を出した(今となってはシステム自体過去のものとなってしまいましたが)フォーサーズシステムからも、足抜けできないでいます。

このシステムは、撮像素子がAPS-Cに比べて小さめであることから、結果として望遠撮影に有利と言えます。例えば300mmのレンズで撮影すると、換算で600mm相当の効果を示すことになります。これを当てにして、中古で買ったzuiko70-300mmが、値段の割りには写りもほどほどによくて、有効活用したい思いが捨てきれません。

カメラとしては、OLYMPUS E-3との組み合わせが快適で、満足感も高かったのですが、古い機種だけあって画素数が1010万画素とやや貧弱だし、意外に重いので、樹上を狙って手持ち撮影などしていると腕が疲れる、などの不満から結局手放し、コンパクトな機種を手元に残していますが、使用頻度は著しく少なくなっています。


そんな紆余曲折をたどって、いったん手放していた旧型機、E3桁機のうちでもかなりマイナーなE-520に、またまた手を出そうとは、正気の沙汰とも思えません・・・


ちなみに、E-520発売当時のolympus社の製品紹介文にはこうありました。


ハイスピードイメージャAF」により、快適なライブビュー撮影を実現
「ZUIKO DIGITAL」レンズとの組み合わせで、約33倍※1のズーム領域で手ぶれを補正

デジタル一眼レフカメラ「E-520」を発売

「E-520」+「ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6」 「ED 70-300mm F4.0-5.6」、「ED 14-42mm F3.5-5.6」、「ED 40-150mm F4.0-5.6」
「E-520」(背面)

(中略)

オリンパスイメージング株式会社(社長:大久保 雅治)は、「オリンパスE-システム」の新モデルとして、ボディー内手ぶれ補正機構を搭載したレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「E-520」を発売します。9mmから300mmまでの超広角から超望遠まで、4本の「ZUIKO DIGITAL」レンズ(スタンダードクラス)とボディーとの組み合わせで、約33倍※1の焦点距離をカバーし、ボディー内手ぶれ補正の機能が十分に発揮されます。発売は2008年5月末を予定しています。

主な特長
  1. 最大4EVステップ※2の補正効果を実現した、超広角から超望遠まで、「ZUIKO DIGITAL」レンズとの組み合わせで約33倍の焦点距離をカバーするボディー内手ぶれ補正機構を搭載
  2. コンパクトデジタルカメラと同じ感覚で使える「ハイスピードイメージャAF」の採用で、より快適なライブビュー撮影を実現
  3. 顔検出と連動した「フェイス&バックコントロール」により、顔も背景も美しい写真が撮影可能
  4. 「E-3」同等の高画質を提供する1000万画素新LiveMOSセンサーと画像処理エンジン「TruePicIII」

「E-520」は、撮像センサーシフト式のボディー内手ぶれ補正機構をはじめ、撮影者の意図する写真表現を可能にする豊富な機能を搭載した「E-510」(2007年6月発売)をさらに機能向上させたデジタル一眼レフカメラです。超音波アクチュエーター(SWD = Supersonic Wave Drive)によるボディー内手ぶれ補正機構は、最大4EVステップの補正効果を誇るとともに、「フォーサーズシステム規格」に準拠した全てのレンズに対応しています。同時発表の「ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」(2008年 年内発売予定)をはじめ、「ED 14-42mm F3.5-5.6」、「ED 40-150mm F4.0-5.6」、超望遠ズームの「ED 70-300mm F4.0-5.6」の4本のレンズで、超広角(35mm判換算:18mm)から超望遠(35mm判換算:600mm)まで、約33倍の焦点距離全てをカバーする手ぶれ補正撮影を実現します。

また、「E-420」(2008年4月発売)に搭載したコントラスト検出方式による「ハイスピードイメージャAF」を採用することで、「ライブビュー」撮影時の快適さがさらに向上しています。加えて、最大8人まで人物の顔を検出する顔検出機能と連動して、背景と顔の露出を最適にコントロールする「フェイス&バックコントロール」により、顔も背景も美しい写真を手軽に撮影することができます。

「E-520」は、小型・軽量を実現しながら、豊富な撮影機能を搭載。1000万画素新LiveMOSセンサー、画像処理エンジン「TruePicIII」により、当社最上位機「E-3」に匹敵する高画質を実現した、中・上級者の方にもご満足頂けるデジタル一眼レフカメラです。


また、ED 40-150mm F4.0-5.6についてはこうあります。


オリンパスイメージング株式会社(社長:大久保雅治)は、デジタル一眼レフカメラのフォーサーズシステム専用の望遠ズームレンズ「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6」を2006年11月23日から発売します。

「ZUIKO DIGITAL」レンズは、「フォーサーズシステム」規格にもとづきデジタル一眼レフカメラのイメージセンサーの能力をフルに引き出す、デジタル専用に設計された交換レンズです。今回新たに発売されるレンズは、クラス最小・最軽量を実現したコストパフォーマンスに優れた望遠ズームレンズです。

「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6」はクラス最小最軽量(220g)を実現し、近接撮影能力(0.9m)にも優れた交換レンズです。レンズ交換を軽快に楽しめる、フォーサーズならではの圧倒的なポータビリティを確保し、35mmカメラ換算で80-300mm相当の広域な撮影範囲をカバーすることが出来ます。

(中略)       

「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6」主な特長
  1. クラス最小・最軽量
    EDレンズや高性能ガラスレンズを採用し、そのレンズパワー配置を最適化することで、圧倒的なポータブル性能を実現しました。300mm相当の望遠が、わずか全長72mmの中に凝縮。220gの超軽量ボディと相まって、フィールドでの軽快なフットワークをサポートします。本格的な望遠効果を手軽に楽しめる3.8倍望遠ズームレンズは、35mmカメラ換算で80-300mm相当の広い焦点域をカバーしています。


    テレ側35mm判換算:200mm以上の望遠ズームレンズにおいて(2006年11月13日現在、当社調べ)

  2. 優れた近接撮影能力
    フォーカシングによる全長変動が無いインナーフォーカスタイプを採用。ズーム全域で最短撮影距離90cmまでの近接撮影が可能です。
その他の特長
  • 高い描写性能
    EDレンズや屈折率の高い高性能ガラスレンズを使用することで、色収差およびコマフレア、像面湾曲をバランスよく補正。あらゆる撮影領域で、画面周辺部までシャープでコントラストの高い描写性能を確保しています。また、逆光撮影時のゴーストやフレアの発生を最小限におさえるためのマルチコート、クセの無い柔らかなボケを得るための円形絞りなど、高画質を支えるための先進の技術を惜しみなく採用しています。

(後略)


今さら能書きを語るような機材ではありませんが、カメラとレンズを合わせても1万円を切る(ただし、レンズフードとコンパクトフラッシュカードの購入で意外な出費を伴いましたが)組み合わせで、こんなお散歩撮影ができるのなら、上出来というべきではないでしょうか?


PC105523


OLYMPUS DIGITAL CAMERA


PC105539PC105540


PC105543


ただし、望遠性能最大150mmは、やはり非力です。


PC105565


上の画像、狙ったのは中央部の枝に止まっている鳥なのですが・・・


トリミングしますと・・・


OLYMPUS DIGITAL CAMERA


モズですが、さすがに画像が荒れます。コンパクトな常用望遠カメラとしては、軽快至極で、何も文句は付けられません。広角撮影用にRICOH GXRも一緒に持って出れば、鬼に金棒で、お散歩の楽しみが広がります。


R9046252R9046254R9046257R9046259


ところで、当ブログの初代バージョンナードサークの四季:SSブログ (ss-blog.jp)は、しばらく以前から、メインブログの座をこちらのver2に譲っていますが、一定期間更新しないでいると広告まみれになって鬱陶しいので、時々新しい記事も掲載しております。機会がありましたら、どうぞお立ち寄り下さいますよう、ご案内申し上げます。


追伸 電池劣化により、反応が鈍っていた車のリモコンキーですが、電池を入れ替えたら見違えるように元気になりました。100円ショップで2ケ百円で購入したボタン電池を1ケ使用してOKでした。


今日はこれにて。


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gonntan

たしかオリンパスはカメラ事業から撤退しましたよね
私もOM-D E-M1Ⅱ 12-40と60
を持ってますが、最近はほとんど
使っていません・・・タンスの肥やし状態です・・・
by gonntan (2022-12-20 18:42) 

kazg

gonntan様
>タンスの肥やし状態
よくわかります(笑)久しぶりに目に触れたりなどすると、情が湧いて(?)つかってみたりしますが、程なく元に戻る・・・みたいなことが多いです。
by kazg (2022-12-20 19:15) 

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