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とほほの旅は雨上がり、の巻 [日録]

とほほの旅回想録


前回記事のとほほ騒動は、カメラをポケットに入れたままのジャケットを、結局ホテルの部屋に置き忘れていたというお粗末でした。


同じ過ちを2度繰り返すのは愚か者・・・なのですが、高知のホテルでの過ちは2度ポッキリではありません。


例えばこの事件は10年前。


夏ゆくやそれぞれの老ひ輝きて(2013-08-27)


この会の発起人、兼事務局長、兼裏方の、全てを担って下さったN氏は、文科の大先輩。
高知県を中心に活動する映画配給会社の社長です。会社の創設者だった故鎌倉信一郎さんは、映画『虹をつかむ男』の主人公(西田敏行が演じています)のモデルと言われます。「人口の過疎はあっても、文化の過疎はつくらない。」が持論でした。
N氏は、会社の倉庫に眠っていた往年の名画のポスターを、何種類も会場まで持ってきて下さり、「欲しかったら持って帰ってよい」とのこと。初演当時のまま、美しい保存状態のポスターで、全部欲しかったのですが、遠慮して、今井正監督「橋のない川」第一部、森川時久監督「若者たち」、山田洋次監督「同胞」、野村芳太郎監督「砂の器」などのポスターをget。うきうきして、ホテルまで持ち帰り、ベッド脇に大切に丸めて置いたのです。
ところが、なんと、うかつにも翌朝、出発時にホテルに置き忘れてしまいました。朝の散歩の帰りが、雨にたたられ、沈着さを欠いたせいもあるでしょう。置き忘れたことを思い出したのは、高速バスでほとんど瀬戸内海を渡ってしまってからというお粗末。かなり自己嫌悪というか自己不信です。とほほ。


この結末は・・・?


なるようになるさを今日も口ずさむ(2013-09-03)


今日は、高知同窓会の時の写真をM氏が送ってきて下さいました。温かい手紙を添えて。ありがとう。
そして、ブログを見て下さった四国文映社のNさんが、ポスター置き忘れチョンボに同情し、「ポスターを送りましょうか?」とメールを下さいました。大感謝。そして、夕方には、同じくNさんから、同窓会の写真DATAを焼いたCDが届きました。重ねて大感謝です。


そして・・・


大雨の中を嬉しき宅急便(2013-09-04)


日は朝から雨で、大雨警報も発令中ですので、おとなしく家の中に閉じこもっています。
窓の外は暗いし、気圧は低いし、気分も体調もからっとしません。
と、チャイムの音がして、宅急便が届きました。
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なんと、高知のNさんが、早速、映画ポスターを送って下さったのです。昨日のメールのやりとりですから、こんなに早くとは思いもしませんでした。
「水濡れ厳禁」のシールとともに、ビニールで厳重にカバーされた丁寧な梱包。頑丈な段ボール箱の中には、さらに厳重な梱包。
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はやる心で、梱包を開きます。.
「更級日記」で少女時代の作者が、おばから物語の数々を櫃(ひつ)に一杯プレゼントされ、「はしるはしる、わづかに見つゝ、心もえず、心もとなく思源氏を、一の巻よりして、人もまじらず、木帳の内にうちふして、ひきいでつゝ見る心地、后のくらひもなににかはせむ。」と、胸をわくわくさせながら先を読み急ぐ場面をふと思い出したりしています。
先日、このブログで書いたとおり、私がホテルに置き忘れたポスターは、今井正監督「橋のない川」第一部、森川時久監督「若者たち」、山田洋次監督「同胞」、野村芳太郎監督「砂の器」などでした。
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ところが、送って下さった箱を開けてみると、それらの他に、なんと、ジブリ関係の「風の谷のナウシカ」「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」「隣のトトロ」をはじめ、貴重な名画のポスターがどっさり。目もくらむようなプレゼントでした。
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これらの記事でNさんと書いたのは、今回も全面的に同窓会のお世話をしてくださった馴田正満さんです。後に、いつかの記事で紹介させていただきました。


こんなトホホもありました。


夏の終わりの土佐の旅、の巻(補遺)(2016-09-03)


栴檀については過去記事でも度々登場していますが、◆栴檀の枝あたりまで溢水す 透にはこう書きました。

木下透は、私の高校時代の筆名である。彼の作品を紹介するのが、趣旨である。未熟さは、その年齢のなせる業なので、寛容な目で見てやっていただきたい。


栴檀の枝あたりまで溢水す 透

(中略 )

「栴檀は双葉より芳し」と中国のことわざに言う香木の栴檀は、別種だそうだが、誤解に基づくにせよ、その名前自体に、芳香を放つ香木というイメージがそなわっている。この句は、洪水による浸水で,岸辺の栴檀の枝までが川水に洗われたという実景を詠んだ。烈々たる水しぶきを浴びて、栴檀の枝葉全体が、あたり一面に芳香を放っている様を想像していただけるとありがたい。


夏に高知であった同窓会で、世話役の一人で、司会やお料理のお世話をしてくれたH女史は、奇し き縁で高校の同級生でもある。その時の会話で、その彼女が、私のこの句を覚えていてくれたのは、感激だった。ありがとう。旦那さんの手作りのおでん、とて も美味しくいただきました。

そのH女史、今回も、たくさん骨を折ってくださいました。
このコーナーはそのH女史(=「浜ちゃん」と名乗っています)が、土佐の名品を紹介してくれています。お土産に上等な「花かつお」=削り節を戴きました。感謝。

しかも後日談があります。
当日、会の模様を撮影して、消耗したストロボ用の充電池を、充電器にセットして会場炭のコンセントにさしたまま、忘れて帰っておりました。問い合わせのメールを戴き、わざわざ郵送してくださったのがH史でした。感謝×2。


さらにまたこの記事でも・・・


恥は掻き捨て三連発、の巻(2018-09-10)


【旅の恥 その2】

同窓会の二次会。会場から歩いて、高知の仲間の行きつけのお店へ連れて行ってくださいました。席について、四方山話が始まりかけた頃、「会費は2500円」と、世話役のH女史が集金を始めてくれます。

が、ここで、困りました。財布の中身が、足りません。クレジットカードで済ますつもりで、現金を持ち合わせていなかったのです。

「次に会うまで貸しちょくきに」と、やさしいH女史が言ってくれますが、そうも参りません。近くのコンビニへの道を教わって、ATMで現金を用意し、二次会場に引き返す、、、、つもりが、帰り道がわかりません。電話で聞こうにも、携帯は席に置いたまま、電話番号がわかる手帳もメモも、バッグとともに席に置いたまま。万事窮す。

かなり遠回りをしてやっとの思いで、お店に帰り着きましたとサ。

【旅の恥 その3】

同窓会を終えて、名残を惜しみながら、千鳥足でホテルへ。自動販売機コーナーで、お茶とチューハイと、焼きおにぎりを仕入れて、部屋へ。ようやくおちついて、シャワーを浴びて、チューハイで喉を潤しながら、TVのスイッチをつけたちょうどその頃、ドアのノックの音が聞こえます。??

いぶかしい思いのままドアを開けて覗いてみると、ホテルの従業員の方です。

「これを落とされませんでしたか?」
差し出されたものを見ると、確かにいつも手帳に挟んである私のカードホルダー。中には銀行のキャッシュカード、クレジットカード、保険証、運転免許証、いくつかの病院の診察券、電器店の会員カード、などなど。

「どこにありました?」と聞くと、自動販売機コーナーだとのこと。

小銭を取り出すため、バッグの中身を探ったときに、大事なカードホルダーをポロリと落としてしまったのですね。ああ恥ずかしい。
と同時に、ご親切に感謝感謝の大チョンボでした。


冷や汗も恥も掻き捨てひとりたび、の巻(2018-09-11)


【旅の恥 極めつけ】

こんな写真を撮れたからまあいいか、と満足してホテルに向かう途中、はたと気づきました。シャツのポケットに入れていたはずのホテルの部屋のカードキーがない!慌てて、バッグの中もひっくり返して探してみますが、見当たりません。これは、城歩きの途中、シャツを一枚脱いで、しばらく手に持って歩いていました(そのあとバッグの中に入れました)が、その時に落としたに違いない。と思い当たりました。

ほとんどホテルの近くまで帰っていましたが、もう一度歩いた道を引き返し、カードキーを探して歩いたのでした。
でも、お察しの通り、見つかりませんでした(トホホ)。
仕方ない、正直にフロントに訳を話して、処理してもらおう、とすごすごとホテルに引き返したのでした。

結果、再発行料1000円で、カードを再発行していただき、ようやく部屋に入ることができました。冷や汗まじりの汗びっしょりの早朝散歩となりました。


懲りないにもほどがありますね。




佐川町探訪記(1)

佐川町探訪記のつづきを書きます。


朝方、日曜市を見物して歩いているころは、ぱらついていた雨が次第に上がり、佐川に着いた頃には傘がいらない状態になりました。


佐川町のHPにこんなmapが掲載されています。


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江戸風情の残る白壁の町並みに心引かれます。


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佐川町は、仁淀川の中流域に位置し, 古くから仁淀川の清流を利用して酒造が盛んだった由。NHK朝ドラ「らんまん」の主人公槙野万太郎の生家は、酒蔵「峰屋」という設定ですが、そのモデル牧野富太郎博士の生家は「岸屋」という造り酒屋。明治の中頃、牧野博士はこの「岸屋」を人手に渡し、最終的には司牡丹酒造に吸収合併されたそうです。


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この案内看板に意外な人名が載っていました。


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左端の黒鉄ヒロシ氏。我々世代にはなじみの深い漫画家ですが、司牡丹酒造現社長の従弟だそうで、「黒鉄」のペンネームも、司牡丹酒造の屋号黒金屋 に由来するのだそうです。


「牧野博士の勉部屋があった」と伝わる岸屋の蔵あとは、現在は駐車場になっており、隣接する建物に残る屋根の痕跡だけが往時を偲ばせます。


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往事の「岸屋」の全景を復元したミニチュア模型が展示してあります。大きな造り酒屋だったのですね。


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今日はこれにて。


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