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ウィドウ・メーカー(未亡人製造機)、の巻 [時事]

今朝のNHKnewswebにこんな記事が載っています。


オスプレイ墜落 死亡が確認された乗員の身元明らかに | NHK(2023年12月3日 6時04分


アメリカ軍の輸送機「オスプレイ」が鹿児島県の屋久島沖に墜落した事故で死亡が確認された乗員について、アメリカ空軍は、沖縄の嘉手納基地に所属する24歳の隊員であることを明らかにしました。

先月29日、アメリカ空軍の輸送機「オスプレイ」が屋久島沖に墜落し乗員1人が死亡した事故では、乗員8人のうち残る7人の行方が分かっていません。

(中略)

この事故で亡くなった乗員1人について、アメリカ空軍の特殊作戦司令部は、沖縄の嘉手納基地に所属するジェイコブ・M・ガリハー氏(24)だと明らかにしました。

ガリハー氏は、アメリカ東部、マサチューセッツ州出身で、2017年にアメリカ空軍に入隊したということです。


この青年が既婚者であるか否かは不詳ですが、遺族の悲しみは察するにあまりがあります。行方のわからない残りの7人の無事を祈る家族の心情も思われてなりません。


この事故について、日刊ゲンダイwebの記事が注目されます。


米軍オスプレイはやっぱり欠陥機だ! 日本国内に47機、政府は無期限飛行停止を求めるべき 11/30(木) 14:00配信https://news.yahoo.co.jp/articles/2f1d8b16b194a5c0ed7b57b0749348c5c1c60550


米軍の垂直離着陸輸送機「オスプレイ」が墜落した。鹿児島県・屋久島沖の海上にはバラバラになった機体の残骸らしきものがあり、8人の乗組員のうち1人が発見され、死亡が確認された。事故原因の解明はこれからだが、「左エンジンから火を噴いていた」という目撃証言がポイントだ。

開発段階から墜落事故が相次ぎ、“未亡人製造機”とも呼ばれるオスプレイ。これまで「操縦ミス」が事故の主な原因とされてきたがエンジンから出火なら、機体に何らかの不具合があったことになり、話は違ってくる。

「それみたことか」と言うのは、新著「台湾侵攻に巻き込まれる日本」でオスプレイの危険性に言及した防衛ジャーナリストの半田滋氏だ。

「昨年6月に米カリフォルニア州で起きた墜落事故は『エンジンとローター(プロペラ)をつなぐクラッチの不具合』と米海兵隊が発表しました。今年8月には、陸上自衛隊のオスプレイが静岡で予防着陸しましたが、エンジンを覆っているカバーとエンジンの間に金属片が見つかった。いずれも今までになかった機体の故障です。そして今回はエンジンから火を噴くという前代未聞の事故。開発から計57人の米兵が墜落事故で亡くなっています。昨年は9人。今年も3人が死亡した。これほど墜落事故が続くのは、オスプレイに構造的欠陥があるとしか思えません」


当ブログでも、以前、こんな記事を書きました。


不時着と言うには無残!オスプレイ(2016-12-14)


朝のニュースでは、「オスプレイが不時着」と聞きました。「不時着」と「大破」では印象がずいぶん違います。たまたま今回は海上でしたが、民家や商業施設の上空、病院や学校、保育所の上空だったら、どんな悲劇が起こらなかったとも限りません。
オスプレイについては、過去記事にも何度か書いてきました。
2014年1月の記事。
◇はつはるや とりどりの鳥 撮りました

ミサゴは、英語でオスプレイと言うそうです。

沖縄はじめ、日本への配備が問題となっている垂直離着陸機のニックネームですね。

天空から猛スピードで思いっきりよく海中に突入し、勇猛果敢に獲物を捕らえるこの猛禽の、颯爽とした美しさ、勇ましさにちなんだ名づけでしょうか?

でも、その、航空機のオスプレイの方は、あまりにも事故が多くて、ウィドウ・メーカー( widow maker, widowmaker)=「後家製造器」「未亡人製造器」と揶揄される欠陥機だそうな。

(中略)

オスプレイはウィドウ・メーカー( widow maker, widowmaker)=「後家製造器」「未亡人製造器」とよばれるほどの事故多発機で、危険であるだけでなく、耐え難い騒音で迷惑千万、という当然の住民感情を尻目に、日米政府は、高江ヘリパッド工事強行をはじめ、沖縄、本土へのオスプレイ導入をはかっています。先の熊本地震でも、災害支援物資の運搬のためにあえてオスプレイを投入し、PRにつとめました。
政府と御用言論家は、「オスプレイは安全」と、まことしやかに言いつのっていますし、ネットを探ると、そうした論がかなり幅をきかせているようですね。

(中略)

これに対して、琉球新報の次の記事は、完膚無き反駁となっています。
◇<社説>オスプレイ事故率 重大事故の危機自覚せよ

(2016年1月8日 06:02 琉球新報)

政府や米軍が喧伝(けんでん)する「安全性」は信用に値しない。即刻、沖縄の空から去るべきだ。
垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの10万飛行時間当たりのクラスA(重大事故)の事故率が、普天間飛行場に配備された2012年の1・93件から、15年末時点で3・69件に増加したことを米海兵隊が明らかにした。
わずか3年余でクラスA事故率が約2倍になった。政府は「一般に飛行時間の増加に伴い(事故率は)低減する」と説明してきたが、それとは逆のことが起きているのだ。
民間機ならば同型機の飛行を止めるような異常事態だ。バッテリー発煙トラブルを起こしたボーイング787は原因を究明するために4カ月間、飛行停止した。これが航空機の安全運航を維持する上でのルールであろう。
しかし、在沖米海兵隊は重大事故が起きてもオスプレイの飛行を続けてきた。政府はこのような無謀な飛行を見過ごしてはならない。住民の安全を守る観点から、飛行停止を米側に求めるべきだ。米軍機を特別扱いする理由はない。

(中略)

沖縄タイムスも、衝撃的な事実を伝えています。
◇米海兵隊オスプレイ、アフガンでの運用率1% 事故率は41倍(2016年1月15日 11:27  沖縄タイムス)


■オスプレイ「実戦で使えない」 元米国防研究所主任分析官リボロ氏

【平安名純代・米国特約記者】米国防研究所(IDA)の元主任分析官でオスプレイの専門家、レックス・リボロ氏は12日、米海軍安全センターがまとめたアフガニスタンにおける米海兵隊航空機の事故報告書について沖縄タイムスの取材に対し、「現地でのオスプレイの利用率の低さと事故率の高さは驚異的で恥ずべき数字だ。実戦で使い物にならなかったことを立証している」と述べた。

リボロ氏は「同報告書で注目すべきは事故率の高さではなく、利用率の低さだ。これはオスプレイは本来の目的のために使えないことを示している」と強調。「(報告書のなかで)海兵隊のオスプレイ保有数は250機とあるがアフガニスタンでの飛行時間はたったの723時間。一方で、150機のUH1Yヘリの飛行時間は1万6千時間以上だ」と両者の差を指摘。2006年に2機を比較検証した際に、戦地での任務遂行機能に大差がないとのデータを得ていたことを明らかにした。

また、オスプレイの10万飛行時間当たりの事故率が1105・56件となっていることについて「通常、戦地での事故率は平時より高い。平時の事故率が10万飛行時間当たり約6件なのに対し、ベトナム戦時のヘリの事故率は約100件だった。私がオスプレイの機能分析を担当した1992年から2006年時、同機の事故率はおそらくベトナム戦時のものを上回るだろうと予測していたが、1105件という驚異的な数字は想像すらできなかった」と指摘。

02年に当時の海軍長官らに対し、「同機の戦地における事故率は10万飛行時間当たり約100件に達するだろう」と警鐘を鳴らしたところ、「ありえない話だ」と一笑に付されるなど、米軍幹部らが検証結果を軽視していた経由なども説明した。

リボロ氏は、オスプレイがアフガニスタンで運用されなかった理由について「事故発生への懸念」を挙げ、自身が07年から08年にバグダッドに赴任していた際も同様の理由で「ほとんど運用されなかった」と述べ、「残念だが私の過去の予見はすべて的中している。海兵隊は給油が不要な長距離飛行などの特別任務を除き、オスプレイの大半を退かせることになるだろう」と予見した。


この事態は少しも改善されていないことが今度の事故で明らかになりました。


先に引用した日刊ゲンダイwebの記事はこう結ばれています。


国民の命より対米追従

日本国内には、沖縄の米海兵隊普天間基地に24機、横田基地に6機配備され、自衛隊も17機の導入が決まっている。そのうち14機がすでに木更津駐屯地に暫定配備されているが、2025年には全17機が佐賀空港の隣で新設が進む佐賀駐屯地に移されることになっている。

オスプレイは米国以外で日本しか購入していない。そのうえ、米国でも陸軍はオスプレイを採用していない。17機の導入費用は約3600億円だ。日本だけが対米追従でガラクタを買わされている。

「防衛省が作成したパンフレットには、『万が一、エンジンが2つとも停止しても、固定翼モードと垂直離着陸モードのオートローテーション機能があるので安全に着陸できる』と書いてあります。今回、オートローテーション機能はどうなっていたのか?

実は、米国防研究所でオスプレイの主任分析官を務めたレックス・リボロ氏は『オートローテーション機能に欠陥がある』『安全性に深刻な穴がある』と指摘しているのです。こんな欠陥機が人口の密集する日本の上空を飛ぶのは狂気の沙汰。原因が解明されない限り、日本政府はオスプレイの無期限飛行停止を求めるべき事態です」(半田滋氏)

日本国民の命と安全より、米国が大事なのか──。岸田首相に問われている。


全くその通りと思います。


オスプレイとは、ミサゴのことだそうです。


最近、ミサゴを撮影できたらと期待して、かつて撮影経験のあるいくつかの場所を訪ねてみるのですが空振りが続きました。久しぶりに、昨日数羽のミサゴに遭遇し、撮影することができました。。


あるいはこの記事以来かもしれません。


葬儀報告、の巻(2022-03-14)


空を見あげると、食材運搬中のミサゴが見えました。

K1IM3890


PENTAXk-s1+AFBORG71FLで撮影しましたが、なぜかピンボケ・手ぶれ写真の量産に終わりました。カメラまたはレンズの不調か、設定の間違いか不明ですが、少々がっかりです。まあ、ましと思えるものを紹介します。いずれも、レタッチ・トリミングを施しています。


KS_10055


KS_19982


KS_10002


KS_10019


KS_10037


KS_10038


KS_10026


KS_19995


何度もホバリング姿勢を見せますが、なかなか飛び込みません。


KS_10058


KS_10061


KS_10062


観察中に3回ほどダイビングを目撃しましたが、いずれも漁には失敗した模様です。まだまだ未熟なようです。こちらも撮影に失敗していますからおあいこではありますが(汗)


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