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またまた割れ鍋に綴じ蓋、の巻 [カメラ三昧]

以前、「割れ鍋に綴じ蓋」というタイトルの記事を書きました。


割れ鍋に綴じ蓋、の巻(2019-05-02)

「割れ鍋に綴じ蓋」を引いてみました。

われなべ【割れ鍋(破れ鍋)】
[名]
割れてひびの入ったなべ。
「割れ鍋に綴(と)じ蓋(ぶた)(=破損したなべには修理した蓋が似つかわしいという意から、どんな人にもそれぞれにふさわしい配偶者があるということ)」

と言っても、きょうのネタは配偶者の話題ではなく、カメラの話です。


このときの話題は、PENTAXK-30というカメラのことでした。


すでに生産中止になって久しい旧製品の使用感を、今更コメントするのもタイミング遅れというものですが、世間ではよく知られているらしい一つの問題に今更気づきましたのでメモしておきます。
というのは、中古で購入した直後から、シャッターを切って液晶画面で写りを確認すると、画像が真っ暗・真っ黒でがっかり、という現象に時折見舞われました。いや、時折と言うより、かなりの頻度でこの現象が起こります。
netで調べてみると、似た症例がかなりたくさん報告されており、かなりよく知られたトラブルのようです。
自動絞り制御の不具合によるもので、メーカーによる修理が必要なようで、一万数千円の出費を覚悟しなければならないようです。それでは、中古での購入価格と大差なくなってしまいます(トホホ)。
さらにネット記事を探っていますと、自己責任で分解して修理する方法も克明に紹介してあったりします。

後に黒死病異聞、の巻 (2020-02-07)で書いたように、ネット情報を元に、分解して処置したところ、しばらくもち直したのでしたが、やがてほかの不具合も出てきて使用不能になりました。この機種に愛着があったので、しばらくしてまた中古購入し、ある程度の頻度で使いましたがやはりこの個体も同じ現象が発現。今もだましだまし使っている状況です。


あい前後してPENTAX k-s1というAPS-Cカメラを中古購入しました。K-30を始め過去に使用してきたPENTAXカメラの多くと共通のバッテリーが使え、本体重量500g弱(バッテリー、SDカード付きで558g )という軽量コンパクトさは気軽に持ち出せるお散歩カメラとして魅力的、それで約2012万画素、視野率100%のファインダー等々、一定のスペックを持ちながら安価・・・などの特徴に目がくらんだのでした。実は、この機種も黒死病の発現例が多く報告されているらしいのですが、私のものはまだ無事です。


しかし、「お散歩カメラ」としても、「勝負カメラ」としても、なぜか使用頻度が低いまま、ある時、何かの弾みでバッテリー蓋のヒンジ部が破損して、外れてしまいました。どうやら、バッテリー蓋がきちんと閉まっていないと電源が入らず、作動しない仕様になっているらしく、テープなどで固定して使う必要がありました。それが、バッテリーとSSDメモリーカード挿入口の蓋になっており、交換のたびにテープを剥がしたり貼り直したしなければなりません。固定のため、古いハンドグリップを取り付けて使っていました。


最近になって、電池蓋が失くなり、ハンドグリップで押さえただけでは、起動しなくなってしまいました。かつてOLYMPUSカメラの電池蓋が紛失したとき、メーカーからパーツを取り寄せることができた記憶がありましたが、それはOLYMPUS機がの電池蓋が容易に取り外せる(自然に外れることも多い)仕様であったことも影響していたかもしれません。


PENTAXのメーカー情報では、電池蓋というパーツの販売は見当たりませんし、シャーシそのものを取り外しての修理が必要そうで、その種の修理は2万円内外の見積額が想定されそうです。何よりも、おなじみの「修理部品がありません」宣言を聞かされるのがオチとも思えるので、いっそ買い換えも念頭に、ネットオークションや中古ショップを探って、手頃な商品を物色すること数日・・・。しかし、どうにも踏ん切りがつ来ません。


諦めきれず、ネット情報をあれこれ探ってみますと、メーカーは違いますが、電池蓋紛失への対処の記事を見つけることができました。それは、電池蓋が接触するあたりの一カ所に、小さな穴(くぼみ)があり、そこを爪楊枝で押し下げると、カメラが作動するようになる、というのです。


ダメ元でやってみましたら、どうやらうまくいきそうです。爪楊枝で押さえた上をテープで貼り付けルことで、蘇生させることができました。さらにハンドグリップを取り付けるとこんな無骨な姿になります。


R9047090_thumb


このカメラに、レフレックスレンズ(ミラーレンズ)のTAMRONSP500mmを取り付けて鳥を狙ってみようと思いました。OLYMPUSレフレックスレンズE-520より、倍率は低くなりますが、ファインダーの大きさ、見やすさは大違い ですから。


ところで、そのTAMRONSP500mmも、純正でないフードを取り付けていますが、すぐ外れて落ちてしまうので、何度もテープで貼り付けて固定しています。こんな具合です。


R9047088_thumb[1]


これを組み合わせるのですから、まさに「割れ鍋に綴じ蓋」というべきでしょう。


自然環境体験公園でテストしてみました。


すべて、ノントリミング画像です。


KS_19877_thumb[3]


KS_19924_thumb[1]


KS_19932_thumb[1]


KS_19934_thumb[2]


KS_19912_thumb[1]


KS_19917_thumb[1]KS_19923_thumb[1]KS_19928_thumb[2]


割れ鍋なり、綴じ蓋なりに、いい仕事をしてくれます。ただ、言わずもがなのことながら、老眼の目には手動ピント合わせは歩留まりも悪いし、何より疲れます。


一緒に持ち歩いたOLYMPUS E-M1+LUMIX G VARIO 45-200mmだと、比較にならないほど手軽に、一定レベルの望遠撮影をこなしてくれ、複雑な心境にさせられます。


さすがに望遠能力はそこそこですが・・・


PC020005_thumb[3]


トリミングすれば、しっかり使えます。


PC020008_thumb[2]


PC020020_thumb[1]


PC020011_thumb[3]




このボディに、BORGをつないだらどうなるでしょう?


使ったのはこの記事に書いたレンズです。


ガラクタレンズ三昧 DIYレンズ?でマクロ撮影、の巻(2022-08-12)


『手づくりレンズ」 と言いたいところですが それは言い過ぎです。

既成の レンズや 部品を テキトーに組み 合わせた「 DIY レンズ」とでも呼ぶのが 正解 です。

すでに 過去記事でも何度か登場したBORGレンズと「玉抜トキナー」との組み合わせです。

今年の初日の出、初鳥など、の巻(2019-01-04)

PENTAX K10D+ミニボーグ50(アクロマート)というこれまたレアな取り合わせ。しかも、いつもの PENTAX AFadapter1.7X (AFアダプター)によるオートフォーカス化ではなく、YAHOOオークションで入手した全玉抜き(もともと付属しているレンズをすべて取り去った)Tokina AF 100-300mm/5.6-6.7の鏡筒に、アダプターを介してBORGレンズを取り付けるという荒技を実験してみました。ミニボーグ50(アクロマート)は、BORG望遠鏡レンズの中でも、最もリーズナブルな廉価レンズで、EDレンズやFLレンズなど比べると、性能的には歴然とした差がありますが、この写りなら、お値段以上と言うべきでしょう。

飛翔するシラサギ。AFが、このレベルで効きます。

IMGP6528


ガラクタレンズ三昧 DIYレンズ?でマクロ撮影(2)の巻(2022-08-12-1)


前回記事のDIYレンズ、ミニBORGアクロマート+「玉抜」Tokina AF 100-300mm/5.6-6.7で、稲葉に宿る朝露を狙うと、マクロレンズライクな写りが楽しめます。

IMGP4373

ペンタックスk-30に装着して使いました。

P8120130

先端のパーツが、ミニBORGアクロマート50mmです。望遠鏡用の対物レンズとして販売されてているもので、もともと白い塗装が施されています。派手さを抑えたくて、100円ショップの黒布布テープを巻いています。Tokina AF 100-300mmのデザインは、シルバーと黒のツートンカラーで、軽量感を醸し出していますが、実際に軽くて持ち運びに苦労がありません。本来のズームリングの操作で鏡筒の長さを調整することで、大まかなピント合わせをしてやると、AFが効いてピント合わせをしてくれます。延長筒などを接続してやると、最短撮影距離を短縮することができるはずですが、全体長が長くなりすぎるのも不格好なのでこの程度の長さにとどめています。


上の写真のカメラ部分が、「割れ鍋」のK-S1に入れ替わります。そして、近接撮影も可能なように、最近入手した延長筒Sをつけました。


軽くて、コンパクトで、取り回しはラク。AFも快適でストレスなく撮影できます。写りは?値段を考えたら、何の文句もありません。


KS_19812_thumb[3]


KS_19815_thumb[4]KS_19814_thumb[1]


KS_19818_thumb[1]


KS_19817_thumb[2]


KS_19930_thumb[2]


KS_19819_thumb[2]


オオバン。


KS_19831_thumb[1]


ジョウビタキ♂


KS_19904_thumb[3]


望遠性能は控えめですので、トリミングします。


KS_19884_thumb[3]


ジョウビタキ♀


KS_19868_thumb[2]


KS_19872_thumb[2]


KS_19874_thumb[2]


「割れ鍋に綴じ蓋」を解説したNET上の故事成語事典にこんな注意書きが添えられていました。


「破れ鍋(割れ鍋)」も「綴じ蓋」も欠陥品を表すため、親しい間柄で使うのは良いが、褒め言葉のつもりでも、目上の人や親しくない相手に使うの失礼である。


そもそも、慰めの言葉ではあっても、褒め言葉という感じはしませんよね・・。今日はここまで。


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