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アサギマダラ追書き、の巻 [日録]

前回記事で、例のごとく早とちりの知ったかぶりから、「アサギマダラの食草としては、フジバカマがよく知られていますが、よく似たヒヨドリ花も好きなようです。」と書きましたが誤りでした。お詫びして訂正いたします。


ウィキペディアには「幼虫はキョウチクトウ科(旧分類ではガガイモ科)のキジョラン、カモメヅル、イケマ、サクラランなどを食草とし、卵は食草の葉裏に産みつけられる。」とありました。さらに「幼虫の食草となる旧ガガイモ科植物はどれも毒性の強いアルカロイドを含む。アサギマダラはこれらのアルカロイドを取りこむことで毒化し、敵から身を守っている。アサギマダラは幼虫・蛹・成虫とどれも鮮やかな体色をしているが、これは毒を持っていることを敵に知らせる警戒色と考えられている。」とも解説されています。


フジバカマ、ヒヨドリバナなどは、食草というわけではなく.成虫が好んで吸蜜する花のようです。


ウィキペディアの解説を続けて引用すると、「成虫のオスがよく集まるヒヨドリバナやフジバカマ、スナビキソウなどには、ピロリジジンアルカロイド(PA)が含まれ、オスは性フェロモン分泌のためにピロリジジンアルカロイドの摂取が必要と考えられている」とのことです。


ところで、大雄山の第1・第2フジバカマ園で、アサギマダラの写真をたくさん撮りました。一部だけ掲載します。


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羽の模様が違う蝶が混ざっています。


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生来の模様と言うよりは、何かいたずら書きのようにも見えます。


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よく見ると「OKU」というローマ字が読みとれる気がします。


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そう言えば、この看板を見て、疑問に思ったことがありました。下の方に小さな文字で、「マーキング調査のためフジバカマを育てています」と書いてあります。「マーキング調査」??とっさには理解できず,後で調べてみますと、この蝶の移動情報など,生態を調査する取り組みのようです。


アサギマダラのマーキングとは
数千kmもの距離を旅する蝶、アサギマダラの移動状況調査のため、全国有志、団体が各地で蝶の翅にマーキングを施し、再捕獲情報を共有。再捕獲情報から移動ルートや時期、移動距離などが判明。近年、関連書籍などが発行され、NHKなどのメディアでも取り上げられています。 マーキングは1980年代から鹿児島で始まったとされています。1983年には「大阪のアサギマダラを調べる会」が発足し、会誌などでも活動事例が紹介され、徐々に活動が全国に広まりました。インターネット環境の普及に伴い、各地で行われているマーキングの情報共有や検索が容易になり、近年急速に拡大しているようです。
(中略)
アサギマダラのマーキング方法
マーキングの際は、翅など傷つけないよう優しい材質の補虫網で、吸蜜などでじっとしているところを下から掬うようにして網の中に捕らえます。下記(1)~(5)のようにマーキングを行った後は、優しく放します。
(1)ハネをやさしく持って、少しの間、台紙に乗せる
(2)台帳の固体番号を確認、記録日時を記入、性別、破損度、捕獲者・記録者を記入 ※オスは後ハネが一部黒くなっています。赤城自然園に飛来する個体の多くがオスです
(3)片面に、【日付】【標識コード・固体番号】を記入 (筆圧は触れる程度でやさしく) ※記入は、市販の油性ペンを使用
【参考】
https://akagishizenen.jp/asagimadara/marking/


この蝶が、遠く韃靼海峡を越えて、シベリアの少年に発見されることを想像すると面白いです。


アサギマダラたちに混じって、ヒメアカタテハも、吸蜜に余念がありません。


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今日の付録。


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今日はこれにて。


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